「正義は人の数だけ存在する」
聞いたことのあるセリフだと思います。正義について議論すれば100人100様。
議論を過熱させても行きつくところ答えは出ません。
同じように人が世界を見る時、人はそれぞれ違う世界を見ています。
どういうことでしょうか。
あなたとお相手で美しい景色を眺めているとします。
その景色は、あるがままに存在しますが、景色を眺めて思う心は同じでしょうか?
仕事に追われているときやストレスが溜まっている人が見ている景色と、
毎日幸せを噛みしめて生活している人が見ている景色というのは同じではありません。
社会を見つめる姿勢もそうです。
世界は荒廃しているから人類は滅亡すると考える人の世界は暗くどんよりしています。
一方で、楽観的でなんとかなると思っている人の見ている世界には希望があります。
どちらにしても正解はありませんが、同じ対象を見つめていたとしても、
それぞれ違う景色を見ているのです。
この見ている景色が違うというのは、
友人関係や恋人関係においては重要なポイントとなります。
同じ体験を共有しても、自分だけが楽しめていたり、
自分だけがつまらないと思っている、ことが多い。
このような状態では、お互いに共感することは出来ず会話もチグハグとなるでしょう。
確かに人はそれぞれが別の意識を持っています。
ですので、お互いの違いを認め尊重し合うことが、
人間関係の礎となることは間違いないでしょう。
しかし、共に行動する度にお互いの見ている景色が大きくズレているようでは、
次第に心も離れてしまうというのも自然なことだと思います。
この点は友人や恋人同士での関係以上に、
婚活においては更に重要なポイントとなってきます。
これは俗に言う「価値観の違い」とはまた少し違います。
婚活を経て結婚に至ったとしましょう。
二人が生活する上で「価値観の違い」というのはあって当たり前であり、
極端な例を除いては、話し合いで解決できることがほとんどです。
この違いについては、またの機会に書きたいと思います。
結婚相談所で短期間に婚活を進め成婚に向かうためには、
結婚を本気で考えている人とだけ出会う、交際に至るプロセスを簡素化する、
というのは大事なことです。
しかし、仮に条件がピッタリのお相手と交際に至ったとしても、
同じ景色を見ることができない、
または将来的に同じ景色を見ていく自信が持てない、と思われる交際相手の場合は、
早めに交際を続けるかどうかの再検討をする方が良いでしょう。
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